【いねむり先生】
『ドラマスペシャル いねむり先生』として、2013年9月15日にテレビ朝日系列「日曜エンターテインメント」にて放送。
色川武大(阿佐田哲也)との出会いにより、最愛の妻で女優の夏目雅子との死別後の大きな哀しみと、自身が陥ったアルコール依存症やギャンブル依存症からの再生を図る姿が描かれる。
2013年にテレビ朝日系ドラマスペシャルとして放映された「いねむり先生」
リアルタイムで観た訳じゃないんだけど、波瑠さんが出演しているとのことで、DVDで観ました。
妻である「夏目雅子」を白血病で亡くした「伊集院静」の苦悩と葛藤を描くドラマである。
■概要
伊集院静氏の自伝的長編小説の最高傑作をドラマ化!
『いねむり先生』は、最愛の妻であり、27歳で夭逝した女優・夏目雅子を失った著者・伊集院静がたどった、喪失、絶望から再生への道のりを描いた、自伝的小説の最高傑作。
妻・マサコ=夏目雅子を失った後、荒みきった日々を送っていたサブロー=伊集院静は、知人の紹介である一人の男性を紹介される。その人こそ、先生=直木賞作家であり、ギャンブルの神様でもあった阿佐田哲也(色川武大)であった。「先生」との魂の交流の中で、彼は救われていく。
それは“友情”とよぶには不可思議な関係であり、“敬愛”とよぶにはあまりに濃密な感情だった…。
これは、絶望の淵にあった若者が、一人の個性的な大人の男に巡り合って、救われる物語。愛する者との別れ、その絶望からの出会いと再生の物語を、藤原竜也、西田敏行ら日本を代表する名優陣で映像化する、珠玉のドラマスペシャル!
あまり、語られる事のなかった「伊集院静」と「夏目雅子」の出会いや、亡くなった後の絶望や空虚感、、、
「色川武大」と出会った事で乗り越えていったのですね。
ナルコレプシーという疾患により、常に眠気に襲われる作家「色川武大」
寝て、起きて、食べるを繰り返していたため、1日6食も食べており、お腹に犬が乗るほど太ってしまったらしい。
「伊集院静」も妻を亡くした喪失感から、アルコール依存症になってしまい、恐ろしい幻覚に悩まされるようになり、麻雀や競輪などのギャンブルにものめり込んでいく。
■あらすじ
物語は妻・マサコを失った後、すさみ切った日々を送るサブロー(=伊集院静/藤原)が、知人の紹介で直木賞作家であり、“ギャンブルの神様”でもある阿佐田哲也(=色川武大)“先生”と出会うことから始まる。主人公・サブローはマサコを亡くして絶望と孤独の底へ。それは運命の出会いからあまりにも短い別れであり、やり場のない憤りと虚無感がサブローを酒とギャンブルにのめり込ませた。程なくしてアルコール依存症となり、幻聴や幻覚に苦しめられる日々を送ることに。そんな折、サブローは知人の紹介で阿佐田先生と出会う。先生は、チャーミングな人柄で男女問わず多くの人々に慕われていたが、先生もまた、突然睡魔に襲われる「ナルコレプシー」という病を抱え、幻覚に悩まされていた。心に傷を抱えるサブローと先生は20歳以上もの年齢差にも関わらず、奇妙な共感と愛着で結ばれ、旅をしながらギャンブルを楽しむ“旅打ち”に出掛ける関係に。すさみ切っていたサブローはその道すがら、先生の優しさに触れて救われていく。それは同時に先生自身の癒やしにもつながっていた…。
そんな中、ある人の紹介で直木賞作家である色川武大(別名:阿佐田哲也)と知り合う。
二人は、ギャンブルを通して意気投合し、親友のように付き合うように、、、
伊集院静は元はCMディレクターをやっていて、その時に夏目雅子と知り合ったそうですね。
どういう繋がりで結婚したのだろう?と不思議でしょうがなかったんだけど、、、
CM撮影でパリで初めて出逢った時のことや、初めてのデートでお蕎麦屋さんに行ったエピソードなどが作中で想い出のシーンとして甦る。
7年も待って、漸く二人で暮らせるようになったのだが、そんな矢先、雅子は白血病を発症し病院での闘病生活に、、、
雅子は気丈に病魔と闘っていたが、一度だけ弱みを見せた事があったという。
「私、、、本当は怖いの、、、」
夫に抱きつき涙を流す雅子、、、
夫に抱き上げられて、最後の花火を病室で見るシーンとか、突然亡くなってしまうシーンとか、ドラマだと分かっているのに、波瑠さんの演技が切なすぎて、泣けて泣けてしょうがなかったです。
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馬に乗った黒い武士たちに追いかけられ、地面を這って逃げ回る幻覚に悩まされているサブロー(伊集院の役名)だったが、それは雅子の幻影や後悔からきているのではないかと指摘する先生。
何故、もっと楽しかった思い出を大切にしないのか!?ときつく窘める。
二人で機嫌良く、原野で酒を酌み交わしている時、不意にまたあの幻覚に追われるサブロー。
川の中を這いずり回って幻覚と対峙するサブローだったが、やがて正気に戻り、この幻覚を克服するのだった。
「もう大丈夫です、、、もう大丈夫ですよ。よく頑張りましたね!」
と、サブローの肩を抱く先生。
あのラストシーンは感動の名場面でしたね。
■夏目雅子を演じたことについて波瑠さんは?
作家・伊集院静氏の自伝的小説で、藤原竜也が主演を務めるドラマスペシャル「いねむり先生」(9月放送予定、テレビ朝日系)で、主人公のサブロー(藤原)が失った最愛の妻・マサコ(=夏目雅子)を若手女優の波瑠が演じることが分かった。昭和を代表する美人女優役に、波瑠は「実在した方で、たくさんの人に愛されている人の役でしたので、(演じることに)とても不安がありました。ですがスタッフ、キャストの皆さんに助けられながら(撮影を)終えることができました。マサコの役を任されて、とてもうれしかったです。素敵な時間だったと思います」と撮影を振り返った。
夏目雅子さんの墓前に、挨拶に訪れたという波瑠さんと、藤原竜也さん。
とても感動的なドラマで良かったですね。
きっと夏目雅子さんも、天国で微笑んでいることでしょう、、、