【青葉学園物語】
1981年、市毛良枝主演で映画化された。日活児童映画が制作・配給し、自主配給・自主上映システムにより公開された。シリーズの「右むけ、左!」「さよならは半分だけ」「翔ぶんだったら、いま!」のストーリーが基本になっている。主題歌は森田公一が歌う「君は一人じゃない」。
広島市内各所にてロケーション撮影が行われ、出演した子供たちは地元でのオーディションによる選抜者も含まれていた。子ども達が福屋に出向くというシーンがあるが、福屋の店内は時代考証が考慮されることなく、撮影当時を反映したものであった。
1981年公開の感動作。
この作品も、おそらく「文部省選定映画」で、学校から見に行った記憶がある作品です。
広島の戦災孤児たちの学園を舞台に繰り広げられる、面白くて泣けるストーリーでしたね。
■あらすじ
戦災孤児の収容施設である青葉学園。ガキ大将の今井和彦をはじめ、たくさんの小学生が元気に過ごすなつめ寮に、幸子と真治が新たに加わった。和彦たちは学園で育てた豚を売って野球道具を買ってもらおうとするが、女子たちに反対されてしまう。ある日、進に会うため母親のよし江が寮を訪れた。しかし自分と父親を捨てた母を許せない進は面会を拒否する。幸子はそんな進に、白血病で闘病生活を送る自分の母のことを話した。金を貯めた子供たちはうどん屋へ行き、戦争で家族を失った老夫婦と出会うのだが…。
原作の児童文学の方も好きで読んでいたので、思い入れが強いですね。
「右むけ、左!」「さよならは半分だけ」「翔ぶんだったら、今!」の3作品が基になっている映画だったようです。
なつめ寮の和彦、ボータン、清、まこと、真治、タダシたちのハチャメチャなんだけど元気いっぱいな学園の日常を描く。
でも、やっぱり戦災孤児たちなので大体の子は両親がおらず、複雑な感情や気持ちを持っていて、そういったエピソードが暖かく描かれているので、思わずホロッとさせられるんですよね。
孤児や親元を離れて暮らす子どもたちの施設で、子どもらしい子どもたちが精一杯頑張っている姿は微笑ましい。
ガキ大将とその弟分たちが元気一杯暴れまくるシーンは見ているだけで気持ちいい。
学園内で男女が買いたいもので揉めたり、グローブを買って貰えないと分かると下向き会社(笑)を作って、屑鉄拾い(電柱に張り付いて銅線をもらう)等して自分たちで買おうとするなど生命力に溢れている。
そんな彼らが町へ出かけ、稼いだお金をうどん屋のじいさんにあげてしまう。
うどん屋のじいさんの子どもが亡くなった話を聞かされて、可哀想なじいさんに金をやろう…となってしまうのだ(笑)
彼らだって、十分可哀想な境遇なのだが、
素直な子どもらしい姿がこの作品の中は存分に見える。
もちろん幼い子だけがガキ大将たちにストレートな物言いをして笑いを誘うが、その生意気で可愛い訴えに見ているこちらも笑ってしまうのだ。
古きよき時代の子どもらしい子どもを観るには相応しい作品で、観る機会があれば観てほしい作品。
市毛良枝主演だったのですね。
「ちい先生」役だったのかな?
人を愛することとは!やさしさとは!
子どもたちがくりひろげる自由奔放な世界!
そこにいきいきとした子ども本来の姿がある!
まさしく、この言葉が作品の魅力を言い表してる感じ。
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この映画も、もう1回見てみたいと思っているんだけど、VHSとしてはリリースされてたみたいですが、残念ながらDVD化はされていないようですね。
珍しい、制作発表の写真。
時代を感じさせますね、、、(笑)