【あぶさん】
『あぶさん』は、水島新司による日本の野球漫画。1973年から2014年4号まで『ビッグコミックオリジナル』(小学館)にて連載された。酒豪の強打者・「あぶさん」こと景浦安武(かげうら やすたけ)を主人公とする。2014年2月の終了時点では、日本で最も長く連載が続いたスポーツ漫画である。
1973年に今は無き「南海ホークス」に入団した「あぶさん」こと「景浦安武」。
酒飲みで、集中力が1打席しか持たないという設定で、最初は代打専門だったんですよね。
ただの野球漫画ではなく、大阪を舞台にした「なにわ人情噺」といった側面もありました。
大人向けのヒューマンドラマといった感じで、思わずホロッとさせる話も多かったですね。
野球を通じて、人生の苦みや喜びを表現しているというか、、、
■小学館漫画賞を受賞
第22回(1976年度)小学館漫画賞青年一般部門受賞作品。2014年2月時点でコミックス累計発行部数は2200万部を突破している。
1976年に青年一般部門で小学館漫画賞を受賞しているとのこと。
累計発行部数は2200万部にものぼるという。
■概要
「あぶさん」こと景浦安武は、1946年12月17日生まれで新潟県新潟市出身。その通称は、非常に強いリキュール「アブサン」(Absinthe)と名前の音読み(安武→あぶ)に由来する。南海の藤原満、ロッテの有藤道世、阪神の田淵幸一、広島の山本浩二らと同期である。
景浦は、高校時代に二日酔いで地方予選・決勝戦に出場。酒の臭いをニンニクで隠して飛距離155m以上のサヨナラ本塁打を放つが、ベースランニング中の嘔吐で飲酒がバレてしまい、優勝は取消しとなる。その後、社会人・野花食品を経て北大阪電気に進むも、試合中のプレーをめぐって監督とトラブルになり、懲戒免職。居酒屋「大虎」でヤケ酒を飲んでいたところを、南海スカウト・岩田鉄五郎に熱心に誘われ、1973年にドラフト外で南海ホークス(後の福岡ダイエーホークス、福岡ソフトバンクホークス)に入団。連載はそこから開始する。夜は「大虎」(後にこの店の看板娘・桂木サチ子と結婚)で一升酒を飲み、昼はバッターボックスで酒しぶきをあげる。その後、景浦は現実の時間と同じスピードで年齢を重ね、2009年に62歳で引退するまで強打者としてホークスで活躍。現役引退後も連載は続き、一時は球界から離れていたがホークス球団会長である王貞治の強い希望で、二軍の助監督として球団に復帰した。
実名で実在の選手が登場する事も特徴的でしたね。
選手たちも、この作品に登場する事がステータスで嬉しかったとのこと。
初期の頃には、実在の裏方さんにスポットを当てた作品も多く、取材に基づくドキュメンタリータッチの話もありましたね。

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■2014年に42年間に渡る連載を終了
2014年2月5日発売の『ビッグコミックオリジナル』2月20日号をもって976回の連載を終了。景浦のホークス退団をもって完結した。2018年3月(4月5日号)に読み切り作品として4年ぶりにビッグコミックオリジナルに復活し、同年8月(8月20日号)にも水島の画業60周年を記念し、再び新作が掲載された。これが水島が最後に発表した漫画作品となった。
「あぶさん」の人柄が本当に素晴らしくてカッコイイんですよね!
温厚で控えめで義侠心に厚く、義理人情を重んじる性格で、あぶさんと酒を酌み交わすのを楽しみにしている人も多い。
サチ子さんと結婚する前にも、色々な女性にモテて、結婚まで考えた子持ちの女性とか、眼の病気で知り合った女子大生の早苗という女性もいましたね。
「物干し竿」と呼ばれる長いバットで、常にレフトスタンドを目がけたホームラン狙いのバッティングといった感じ。
打席に入る前に酒を口に含んでバットに吹きかけるのが、またカッコ良かった!!
まさか62歳まで現役を続けるとは、、、(笑)
なかなか連載を辞めるに辞めれなかったという事情もあったのでしょうが、、、?
こういう現実離れしたようなところも魅力の一つだったのかもね。
「水島新司」先生もお亡くなりになって、また、この「あぶさん」の魅力が再確認されているのかもしれません、、、
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