長い歴史を誇る「中日ドラゴンズ」
しかしながら、意外と「永久欠番」に指定されている背番号が少ないと思う。
現在、永久欠番となっているのは「服部受弘」の10番と「西沢道夫」の15番しかない。
意外にも二人しかいない。
「読売ジャイアンツ」と「阪神タイガース」に次ぐ三番目の昭和11年に誕生した古い球団なのに、、、
ちなみに巨人は「1」「3」「4」「14」「16」「34」の6つ、阪神は「10」「11」「23」の3つとなっている。
多いのはやはり巨人で、阪神は意外と少ない印象。
更に長い歴史を誇るメジャーリーグなどではもっと永久欠番が多い。
顕著なのがニューヨーク・ヤンキースで、なんと一桁はすべて永久欠番という凄まじさ(笑)
一桁すべてを含めて21もの永久欠番がある!
ほとんど着ける背番号がなくなってしまうんじゃないかっていうぐらいである。
それだけ、メジャーでは活躍した選手をきちんとリスペクトしているという事なのかもしれない。
「中日ドラゴンズ」でも、もっと永久欠番にしてもいい背番号があると思うのだが、、、
そこで、個人的な意見なのだが、是非、永久欠番にしてほしい選手と背番号を挙げてみたいと思う。
背番号1 高木守道
通算成績:2282試合出場 2274安打 打率.272 236本塁打 813打点
守備の名手であり、2000本安打も達成して名球会入りも果たしている。
二塁手としての実力は折り紙つきで、代名詞は「バックトス」という華麗な守備さばきであった。
打撃にも優れており、意外とパンチ力もあり200本塁打も達成している。
監督としても2度就任しており、通算6年間、指揮を執っている。
2006年、野球殿堂入り。
背番号3 立浪和義
通算成績:2586試合出場 2480安打 打率.285 171本塁打 1037打点
現監督に就任している立浪和義氏。
中日ドラゴンズ一筋のフランチャイズプレーヤーで、実働22年。1年目から星野監督にショートとして起用され、引退前の数年を除いてほぼレギュラーを張り続けた「ミスタードラゴンズ」と言っても過言ではない存在。
通算安打数は日本プロ野球歴代8位の記録であり、487二塁打は歴代1位の記録である。
引退時には、ファンの間から背番号3を永久欠番に、という署名活動が行われたほどであった。
2019年に野球殿堂入り。
背番号13 岩瀬仁紀
通算成績:1002試合登板 59勝51敗407セーブ 防御率2.31
前人未到の1000試合登板を果たしたというタフネスリリーバー。
おそらくこの記録は破られる事はないだろうという超絶記録だと思う。
通算400セーブも達成しており、最多セーブも5度獲得している。
入団後、数年はセットアッパーだった事を考えると、凝縮された盤石のリリーフエースとしての活躍には目を見張るものがあり、本来は永久欠番にしなければならない存在である。
伝家の宝刀スライダーは分かっていても打てないと言われた程の切れ味であった。
背番号20 星野仙一
通算成績:500試合登板 146勝121敗34セーブ 防御率3.60
成績としては傑出したものではないが、中日ドラゴンズ史において多大なインパクトと影響力を与えた人物であり、是非とも永久欠番を検討すべき背番号であろう。
監督としても、長い歴史の割に優勝回数の少ない中日ドラゴンズの中で、リーグ優勝を2度達成しており多大な貢献をしている。
2017年、野球殿堂入り。
背番号27 谷繫元信
通算成績:3021試合出場 2108安打 打率.240 229本塁打 1040打点
中日一筋のフランチャイズプレーヤーではないのだが、メジャーリーグでは一時期でもインパクトを残した選手の背番号を永久欠番にしているということで、この人も入れるべきであろう。
あの野村克也を抜いて、前人未到の3021試合出場という歴史的快挙を成し遂げている。
2000本安打も達成しており、最年長での記録達成も立派である。
2000年代の中日ドラゴンズの黄金期を築いた名捕手ということで、永久欠番にすべきである。
背番号34 山本昌
通算成績:581試合登板 219勝165敗5セーブ 防御率3.45
50歳まで現役を続けたという中日ドラゴンズというより、プロ野球界のレジェンド。
実働年数は29年にものぼる。
2006年には41歳1か月という最年長記録でノーヒットノーランを達成。
2022年、野球殿堂入り。
こうして見ると、中日ドラゴンズには歴史的快挙を成し遂げている”レジェンド級”の選手に溢れており、列挙した背番号は永久欠番にならないとおかしいような番号ばかりである。
これだけの選手たちの活躍と貢献をリスペクトしないのは失礼に当たるのではないだろうか?と思うのである。