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プロ野球選手の過去の事例から見る「複数年契約」の弊害

プロ野球選手は言わずと知れた「年俸制」である。

 
最近は、一般企業の中でもこういった年俸制が取られているところがあるらしく、1年間の年俸を12か月で割って毎月支払われる会社もあるようである。
 
プロ野球選手は球団に属してはいるものの「個人事業主」という扱いで、高い年俸を貰うスター選手などは個人で会計士を雇ったり、節税対策で会社を作っている選手もいると聞いたことがある。
 

 
選手は大体1年契約の人が多く、当然、会社員よりも立場は厳しく、成績が悪かったりチームの構想から外れて、翌年に契約してもらえなければ、それで終わり(引退や自由契約)である。
 
最近では複数年契約も日本プロ野球界で浸透してきて、大物選手などは大抵、3~5年契約という長期契約を結ぶ事が多いようだ。
 
ただ、この複数年契約は球団にとっては危険も孕んでいて、例えば選手が怪我をしてしまった場合や、スランプや年齢的衰えなどで成績が落ちてしまった場合は悲惨である。
 
この長期契約の失敗例として有名なのが、ヤクルトスワローズから中日ドラゴンズにFA移籍した「川崎憲次郎」や、メジャーリーグで使い物にならなくなって日本へスゴスゴと都落ちした「松坂大輔」ということになるだろう。
 
まず「川崎憲次郎」の場合であるが、ヤクルトスワローズ最多勝も獲得したことがある実績を引っ提げ2000年にFA宣言をしたのであるが、中日ドラゴンズがなんと4年10億円ぐらいの大盤振る舞いで契約してしまったのである!
 
川崎憲次郎が明かす中日FA移籍の真実。当初はヤクルト残留かMLBの二択だった|プロ野球|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web  Sportiva
 
1998年にシュートを覚えて17勝を挙げたとは言え、1999年は7勝、2000年は8勝のピッチャーにである!
 
勿論、FA宣言して入団した頃は活躍を期待されていて、自分も13~15勝ぐらいは期待できる選手だと思ってはいたのであるが、、、
 
しかし、入団後の最初の年のオープン戦で右腕の痛みを訴え故障が発覚する。
 
そこから、なんと3年間も1軍登板なしで年俸は2億円を貰い続けたのである!
 
本人としては悔しかっただろうし、何とか故障を治そうと必死だったとは思うのだが、これがまさしく複数年契約の問題点であろう。一般社会で言えば毎日何もせずブラブラしている人間に高い給料を払い続けるのと同じである。
 
これが単年契約で現在の制度ならば、いくら実績があっても翌年は育成契約などにして復活を期すという対処法もあったと思うのだが、、、
 
4年契約している以上、川崎も心苦しかったと思うが当然の権利だったのである。
 

 
松坂大輔」の場合はもっとひどい!
 
松坂も故障があったと思うのだが、メジャーリーグで使い物にならなくなって最後の頃は色んなメジャー球団を転々としてたと記憶している。
 
2014年に日本復帰すると表明し、どう考えてもトウの立ったこんな落ち目の選手に争奪戦を繰り広げ、福岡ソフトバンクホークスがなんと3年12億円という信じられない好条件で獲得してしまったのである!
 
松坂大輔が引退!過去の激太り・太った姿や体重も総まとめ | KYUN♡KYUN[キュンキュン]|女子が気になるエンタメ情報まとめ
 
そこからはご存じの通り、まったく使い物にならず3年目に1試合登板したのみでなんと厚顔無恥にも1年4億円も貰い続けたのである。
 
金持ち球団である福岡ソフトバンクホークスにとっては、12億円など”はした金”だったのかもしれないが、ドブに捨てたのと同じである。
 
故障してしまったとは言え必死さはあまり感じられず、ブクブクと太った姿を写真週刊誌などに撮られたりしていた。
 
これこそ、まさに複数年契約の弊害の好例だと思うのである。